シンポジウム

商店街としての銀座を考える 第1回 「にぎわいを呼ぶまちづくりとは?」

日時 2005年8月3日(水) 14時~16時半
場所

教文館・ウェンライトホール

出席者

約120名

共催

銀座街づくり会議・全銀座会・銀座通連合会

後援

中央区

プログラム

基調講演:「にぎわいを呼ぶまちづくりとは?」
宗田好史(京都府立大学教授)
パネルディスカッション:「銀座のにぎわいをつくってきたものは何か」
宗田好史/渡辺敏幸(NTT都市開発 開発推進部商業担当課長)
渡邊新(銀実会理事長・壹番館洋服店副社長)
コーディネーター 小林博人(慶応大学准教授)

概要

宗田好史さんは、イタリアと京都をきめ細かく調査・データ分析するなかでまちづくりを研究し実践してこられました。そういった数値を具体的にあげながら、業態がモノからサービスへ変わりつつあること。これからはもっと大きな地区や都市として考えていかなくてはならないこと。そのためには都市計画、交通計画をふまえたうえでソフト面を考えていくことが重要であることをお話しくださいました。
続くパネルディスカッションでは、渡辺敏幸さんから、京都において歴史的建造物をコンバージョンして再開発し成功した「新風館」の事例が紹介されました。自分だけの商売や敷地内だけの経済効率ではなく、地域全体が活性化し、まちといっしょに発展していった貴重な事例です。
渡邊新さんは現在、銀実会においてまちづくりについて議論し、聞き書きをすすめながら、銀座の将来ヴィジョンを描こうとしています。銀座はキラキラと輝く小さな星の集まりであるということをあらためて感じさせてくれました。
江戸の町人地においては土地の売買や建物の建て替えに両隣や町内会の許可が必要だったり、土地をまちで買い支える仕組みがあったようにまちの事業者が自らの力でまちを管理してゆくのは、近年までごく当たり前のことでした。銀座も自らの意思をもち、人とのつながりを大切にしながら、まちづくりをしてゆくことの大切さが確認されました。