シンポジウム

「銀座デザインルール」第二版 出版記念シンポジウム『世界の潮流からみた「銀座のルール」』

日時 2012年3月23日(金) 16時~18時
場所

銀座ウェンライトホール(教文館)

出席者

約160名

主催

銀座街づくり会議

プログラム

出版の報告 事例の積み重ねによるデザイン協議 -600件の実績をふまえて
小林博人 (慶應義塾大学教授、小林・槇デザインワークショップ)
蓑原 敬 (都市プランナー)
中島直人 (慶應義塾大学専任講師)
講演 「誰もが参加できるまちづくり:世界の事例」
ディマ・クリスティアン (東京大学先端科学技術研究センター特任研究員)
パネルディスカッション
「国際的な視野から語る銀座のデザインルールと街の将来」
ディマ・クリスティアン
窪田 亜矢 (東京大学大学院准教授)
竹沢えり子 (銀座街づくり会議 企画運営担当)
コーディネーター:小林博人

概要

昨年末に刊行した「銀座デザインルール第二版」の出版を記念して、シンポジウムを開催しました。
最初に、銀座街づくり会議のアドバイザーとして「銀座デザインルール第二版」の執筆・編集に携わった蓑原敬さん、小林博人さん、中島直人さんの3人から出版の報告がなされました。
基調講演はドイツ出身のディマ・クリスティアンさんより「誰もが参加できるまちづくり:世界の事例」というタイトルでお話いただきました。ドイツのさまざまな都市の事例を紹介しながら、豊かな公共空間のための戦略づくりの重要性が話されました。エリアの戦略を専門家と市民がオープンなプロセスでつくりあげていくこと、変わりゆく時代に対応する戦略であることが大切です。そしてそれが人間的スケールにもとづく計画であること、全体的な公共空間、銀座でいえば路地の再発見のようなことがキイポイントであると締めくくりました。 続くパネルディスカッションでは、窪田亜矢さんが「都市の文化」というキイワードを提示し、銀座には都市の文化があり、日々醸成されている、そうしたアクティブな状況をキープすることが銀座の生命線なのではないかと指摘しました。
銀座街づくり会議からは竹沢えり子が登壇し、身近な課題である自転車問題を、銀座の都市デザインに結びつけつつ、「銀座デザインルール」を個々の建物や広告だけでなく、都市デザイン全体を議論できる場にしていきたいと話しました。
会場からは、銀座まちづくりがルールや仕組みだけで動いているわけではないことが指摘され、活発な意見交換が行われました。