報告会

中間報告会「銀座にふさわしい空間とは?考えよう。21世紀・銀座のまちづくり」

日時 2005年1月21日(木) 14時~16時
場所

京橋プラザ

出席者

約150名

共催

銀座街づくり会議 全銀座会 銀座通連合会

後援

中央区

プログラム

報告
蓑原敬(都市プランナー) /倉田直道(工学院大学教授)
岡本哲志(岡本哲志都市建築研究所)
小林博人(小林・槇デザインワークショップ、慶應義塾大学准教授)
質疑応答

概要

蓑原敬さんは、「銀座はバブル期以後もにぎわいと風格が維持・再生されており、さらに銀座特有の地区計画ルールによって、街並みが連続的に再生される仕組みができている。しかし、現在提案されようとしている松坂屋再開発プロジェクトは、このルールを変える提案になる可能性が高いと考えられる。まずは銀座の人たちが、この地区計画ルールを正確に理解しておくことが大切」と報告会の意義を述べました。
次に倉田直道さんは、「銀座まちづくりヴィジョン」の内容を紹介しました。岡本哲志さんは銀座の歴史を振り返り、それを生かした都市デザインが「銀座らしさ」を保持していくと述べました。
小林博人さんは銀座とニューヨークとのスケールの比較、銀座通りの看板の調査、空の見え方の調査結果等を述べたのち、地区計画「銀座ルール」の考え方を話しました。地区計画「銀座ルール」は、たんに専門的な建築上の決まりがかかれているだけと理解しがちですが、実はさまざまな精神が盛り込まれているのです。それをどう理解しこれからの銀座街づくりのために生かしていくのか。松坂屋再開発プロジェクトは、その大きな選択を迫るものであると言えるでしょう。また、屋上工作物や広告物全般、荷さばきスペースや駐車場の考え方など、検討していかなくてはならない課題はほかにもあります。
後半は、銀座街づくり会議評議会議長の遠藤彬さん、評議員の三枝進さん、安西章次さんも壇上にあがり、超高層ビルへの懸念を述べ、みなさんからの質問や意見を受けました。質問には、まちのルールは法律にどの程度対抗できるのか、具体的な要望を実現していく運営主体はどこにあるのか、といったものがありました。