報告会

銀座デザインガイドラインづくりに向けて

日時 2007年5月21日(月) 16時~17時半
場所

紙パルプ会館

出席者

約190名

共催

銀座街づくり会議 全銀座会 銀座通連合会

プログラム

報告
蓑原敬(都市プランナー)
小林博人(小林・槇デザインワークショップ、慶應義塾大学准教授)
質疑応答

概要
銀座デザインガイドライン

5月21日現在までに銀座デザイン協議会には46件の案件が寄せられています。新しい開発案件が「銀座にふさわしく、銀座の街をよりよくするものであるかどうか」を協議する基準として、「銀座デザインガイドライン」案を検討してきました。
まず小林博人さんから「デザインガイドライン」素案についての報告がありました。規制することで、銀座の魅力を損なうことのないよう、ルールが一人歩きをして自らを縛ることのないようにしなければならない。また、きめ細かな話し合いをしながら一件ずつ判断していくことが大事だというお話がありました。
蓑原敬さんからは「銀座は、短期的経済性よりも、歴史の継承や街並みに配慮した長期的な文化性を考えていくルールを選びとり、新しいステージ=新しいスタートラインに立った。今後、昭和通り東側地区の文化性をどう育てるかということが課題である」という指摘がありました。
後半では、遠藤彬評議会議長が、「銀座らしさを守っていくために何らかの基準が必要ということは皆考えているはず。それを基にして協議しながらすすめるのが大事。また、昭和通り東側地区に銀座固有の文化を発信するような土壌をつくっていくことを真剣に考えていきたい」と述べ、三枝進評議員からは「銀座は繁華街であり、時には矛盾する多義性、二面性をはらんでいるのが魅力。そういった矛盾をかかえこみながらさらに新しい矛盾を生み出していくような活力を、失わせないようなデザイン協議であるべきだ」という指摘がありました。
今回の報告にあたっては、通り会、町会などへの聞き取りや度重なる協議を行うことで、街の方々の思いや意見を反映しました。また、今後の課題もたくさんあり、ひとつひとつ丁寧に見ていかなくてはなりません。