報告会

協議型街づくりとこれからの課題

日時 2009年5月22日(金) 15時45分~16時45分
場所

紙パルプ会館・フェニックスホール

出席者

約120名

共催

銀座街づくり会議 全銀座会

プログラム

報告
1) 2008年度銀座街づくり会議活動報告
・1年間の活動報告
・銀座デザイン協議会
・銀座デザインルールの詳細化について
2) 銀座の交通問題について
3) 新しい銀座文化の創造
蓑原敬(都市プランナー)
小林博人(小林・槇デザインワークショップ、慶應義塾大学准教授)
質疑応答

概要
報告会2009

最初に、設立以来、銀座街づくり会議の評議会議長を務める遠藤彬さんから挨拶がありました。遠藤さんは、5月22日をもって銀座通連合会理事長を退任されたばかりです。次に、専門家として銀座街づくり会議のアドバイザーをしてくださっている小林博人さん(慶応義塾大学准教授・建築家)と、蓑原敬さん(蓑原都市計画事務所・都市プランナー)から「協議型街づくりとこれからの課題」として報告がありました。
小林博人さんからは、2008年度の銀座街づくり会議の活動報告および、銀座デザイン協議会の運営報告がありました。銀座デザイン協議会では、2007年に74件、2008年に78件の申請を受け付け、対応しています。また、慶應義塾大学小林博人研究室で行われた「銀座における附置義務駐車の改善可能性」研究の概要が報告されました。(詳しくはニューズレターをご覧ください。)
続いて、蓑原敬さんからは、現在進行中の大規模開発案件のうち、三越、歌舞伎座、松坂屋の3件について銀座がどのように協議しているのか、その考え方についてご説明がありました。銀座では、大規模プロジェクトを、民間の活力をフルに生かし、なおかつ街全体の質が確実に向上されるよう、街と開発者と中央区が協議しながらすすめており、このような官民提携型プロセスは、日本では非常にめずらしいということです。今後、例外的に高さ規制が緩和される「文化等に寄与・貢献する大規模施設」を旧木挽町地区にどうつくっていくかが課題となってきます。世界的に見て東京は、美術館、劇場などの文化的施設を観光目的にする旅行者が非常に少ないが、歌舞伎座や演舞場がある銀座だからこそ、そういった文化発信ができるはずで、ギャラリーなどを含めた街としての文化戦略が必要であろう、ということが強調されました。
最後に、新銀座通連合会理事長である小坂俊幸さんから「銀座街づくり会議・銀座デザイン協議会からダイレクトに入って来る情報から多くの課題も見出されるが、専門家の先生にご助言いただきながら、銀座をより魅力的な街にしていきたい」と、挨拶がありました。