ニューズレター一覧
銀座街づくり会議では、ニューズレターを発行しています。
銀座街づくり会議の活動内容をお知らせするもので、全銀座会および銀座通連合会会員の方にはファックスで送信しています。
バックナンバーを見ると、銀座街づくり会議のこれまでの活動の経緯がわかります。
東京都附置義務駐⾞場の地域ルールである駐⾞場「銀座ルール」(以下;銀座ルール)が2023 年10 ⽉10 ⽇に改正されました。狭⼩敷地や⼩さな間⼝のビルが多いという銀座の特殊性を考慮して2003 年に中央区の要綱に定められた旧銀座ルールは、乗⽤⾞駐⾞施設の隔地・集約を認める画期的なルールでした。商業による通りの連続性の維持発展を⽬指して策定されたルールでしたが、荷捌きや⾝障者⽤の附置義務は残ることから結局は通りに⾯して駐⾞場の出⼊⼝が並んでしまうなど解決できない課題も⽣じていました。銀座街づくり会議では、荷捌きや⾝障者⽤駐⾞施設の隔地も含めた銀座ルールの改正を⻑年にわたり中央区に要望し続けて、ようやくこのたびのルール改正に⾄りました。
銀座の外周を囲む全⻑2km の⾼速道路「KK 線」は、⽇本橋上空にかかる⾸都⾼速道路の地下化に伴って廃⽌され、2030 〜40 年代に遊歩道として姿を変えます。 このKK 線は戦後、急増する⾃動⾞交通に対応するために、皇居の外堀、汐留川、京橋川を埋め⽴てて建設されました。道路の下部の商業施設から収益を得て運営されていることが特徴で、⾼速道路でありながら⾞両⾛⾏は無料です。
街を歩くことを楽しむ都市⽂化が⽣まれた銀座。時代や社会の変化に対応しながら、「歩きたくなる」街を⽬指す街の核にある「銀ぶら」をステップアップさせる再整備に期待が⾼まります。
銀座街づくり会議では、2021 年2⽉に「銀座デザインルール」第3版を発⾏しました。街並みのみを扱う従来のルールブックから、交通課題や⽂化への関わりなど、街をつくる多様な要素へとデザインの領域を広げ、それらを「銀座が取り組み始めている未来に向けたデザイン」と位置付けました。コロナ禍や、思いもよらない世界の動向は、街で⼈に会うよろこびというごく当たり前のはずの⽇常を輝かせます。銀座は、銀座に関わる皆様の⽇常であり、ときには幸せに満ちた⾮⽇常にも寄り添える街です。連綿と紡がれてきた商いが途絶えることなく、より⼀層豊かな価値をもって未来につないでいけるように、私たちは銀座の今と未来の姿を考え続けています。
銀座はモノの消費と深く関わりながら、⼈との信頼関係から⽣まれる質的な豊かさを付加価値として「銀座」というイメージを守り育ててきました。モノ・コトの充実が並⾏して存在する銀座は今、⼈々のモノへの意識と⾏動の変化に直⾯しています。シンポジウムシリーズ第3回⽬は、齋藤充代表幹事の挨拶のあと、ニューヨークの重松健先⽣(NY 在住建築家・都市計画家)とソウルの閔勝炫(ミン・スンヒョン) 先⽣(都市計画家)に、コロナ禍の街の変化と、コロナ以降を⾒据えた街の未来についてお話しいただきました。
シンポジウムシリーズのPart2を2021年11月22日に開催しました。Part1では、経済活動がデジタルにシフトする今、リアルな場で営む商売とその集合体である銀座の街の可能性を議論しました。続くPart2は、街の持つ個性から浮かび上がる“らしさ”の本質と、その継承に焦点をあてます。齋藤充代表幹事の挨拶から始まり、バンコクからウィチエンプラディト・ポンサン先生(チュラロンコン大学講師)、パリからは森弘子先生(パリ在住建築家)がご登壇。各都市の事例を学びながら、街の個性について考えました。
2020年の東京五輪大会を契機に発足した全銀座会の下部組織「G2020」。銀座街づくり会議では、2020年とその先の将来に向けて銀座のブランドロイヤリティの確立と強化を目指すG2020の活動をサポートしてきました。その活動には、学びの場づくりや、様々な分野で活躍する方々との対談、さらにアートイベントなど、いくつものチャレンジがありました。これらの取り組みを振り返りつつ総括し、活動から得た気づきを未来につないでいこうと、「未来の銀座へ G2020活動報告書」をまとめました。
さまざまな活動がデジタルの世界に取って代わられる今、対面による商売というリアルな都市空間を魅力としてきた銀座の強みが揺らいでいます。こうした状況でどのように銀座らしさを継承し、街の個性を育てていくか。さらに、商売や物を所有することと関係してきた「豊かさ」に対する価値観の変化に銀座はどう対応していくのか。銀座街づくり会議では、銀座の根源的な課題を共有したうえで、世界に視野を広げて議論を展開する3回シリーズのシンポジウムを企画し、10月20日にPart1を開催しました。
6⽉24 ⽇、オンラインにて2019・2020 年の銀座街づくり会議の活動報告会を開催しました。昨年はコロナ禍で中⽌のため、2019 年から2年ぶりの開催になりました。主な内容は、1.2019・2020 年の活動報告、2.銀座デザイン協議会デザインレビュー、「銀座デザインルール」第3版について、3.世界の事例と銀座、の3つです。齋藤充代表幹事の挨拶に始まり、⼩林博⼈さん(慶應義塾⼤学⼤学院教授)、中島直⼈さん(東京⼤学⼤学院准教授)、⽯⼭さつきさん(⽇仏都市研究者)にお話いただきました。
銀座では、駐車場を取り巻く課題が山積しています。特に、①余剰駐車場(附置義務駐車台数が実態に合っていない)、②荷捌き・身障者用駐車場の設置は各建物に附置義務として課せられているため、建物の間口の大部分を駐車場にせざるを得ない、③路上パーキングの利用が多く、建物内駐車場が空いている、という3つの課題が建物所有者の経営を圧迫しています。②については通りが駐車場の連続になってしまい、また③は通りに路上駐車が並び、いずれも美しい街並み景観形成の観点からも問題になっています。
銀座街づくり会議では、これらの駐車場課題の早期解決を長年にわたり中央区に要望してきました。そして2019年から中央区主催の「銀座地区交通環境改善協議会」において検討が進められています。